子供が小学生2年生の時、夜に突然足首の痛みを訴えた。
見るとちょっと腫れていた。すねもぷくっと腫れていた。
虫刺されの跡があったので、虫刺されのところが腫れたのかと様子をみて寝かせると翌日には落ち着いた。
そして翌日の夜、また足首が腫れてものすごく痛がった。
ただ、夜だったし、皮膚の問題だと思ったので、膝歩きで二階まで上がり、寝ると朝には落ち着いた。
皮膚科を受診
調べると蕁麻疹でも腫れたり、虫刺されで腫れたりすることもあると書いてあったため、皮膚科を受診した。
だいぶひいてはいたため、医者はちょっとみるだけで、あとはひどい状態の時の状態の説明をしただけな感じ。
医者は
『それは蕁麻疹です。蕁麻疹はブツブツができるだけでなく腫れたりするんです!』
との診断で、蕁麻疹の薬を処方された。
その帰り道、車の中でまた痛みを訴えた。
帰るとものすごく腫れている。
脛と足首だけでなく手首も腫れている。
何か紫の点々もできている。
痛がり方も歩けないくらいで尋常ではない。
救急病院へ
抱えて小児科の救急がある病院へ行くと、即入院となった。
病名は、 『血管性紫斑病』 とのこと。
たまたま当直医が、研修医などではなく、月に2回だけ昼間も専門外来としてきている、小児腎臓の専門の先生だったのがよかった。
のちのち小児腎臓の先生には長くお世話になった。
血管性紫斑病
免疫の異常で血管に炎症がおきるものとのこと。
- 紫の点々(出血斑)
- 足首、手首などの腫れ(むくみ)
- 関節痛
- 腹痛
が主症状として現れる。
うちのように紫斑が先に出ないこともあり、分かりにくい。
明らかな病因ははっきりしてはいないが、約50%の症例で1~2週間前にA群β溶連菌をはじめとした上気道の先行感染(風邪など)を認める。
そのため、風邪を引いた1,2週間後にこの症状が起きた場合はこの病気である可能性がある。
予後はよく、軽い場合は自宅安静で様子をみることもあるが、ひどいと強い腹痛をおこしたり、その後の腎臓への合併症が怖いとのこと。
血管性紫斑病自体は治るし怖くはないが、合併症で腎不全を起こすと、一生透析になったりするという。
治療
腹痛がひどい子はかわいそうなことになるようだが、うちの場合は腹痛はでず、炎症を抑える点滴と紫斑病の薬で、翌日には全く痛みがなくなり、腫れもなくなった。
けれど紫斑病の薬を徐々に弱めて様子をみなければいけないとのことで1週間入院。
お腹にも影響がある病気とのことなので、症状がなくてもおかゆからスタート。
同じ病室の子とレゴブロックをしたり、暇で暇で困ったもんだった。
腫れが引かなかったり、お腹の痛みが続いたりすると入院が長引く。
紫の点々が減ってきて退院となった。
紫斑は跡が残らない。
少しずつ消えていき、退院後数日ですべて消えた。
その後
1週間で退院したあとは6か月間、1か月ごとに尿検査をしに行った。
発症後6か月は、腎症発症する可能性があり、その検査をしなければならない。
6か月検査が終わり、無事完治となった。
まとめ
3~10歳の男児に多い病気だが、年間10万人あたり10~20人の発症率なため、あまり知られていない様子。
紫のブツブツが先に出ていれば、その辺の皮膚科クリニックでもわかったかもしれないが、腫れ(むくみ)だと分からないのかもしれない。
腹痛から始まって内科クリニックなどに行くと、なお分からないかもしれない。
様子をよく観察して、いろんな症状が見えてきたらこの病気を疑って、検査のできる大きな病院に行きましょう!
治療後に腎臓に問題が出てないか気になる方は自宅で簡単に検査できる検査紙があります。
1か月置きでいいとは言われてました、心配なので時々検査してました。
●尿検査紙(尿蛋白)
⇒マイウリエースT UA-M1T3
●尿検査紙(尿蛋白・尿潜血・尿糖)
⇒ウリエースKC
こちらは尿蛋白のみですが、病院ではたんぱくの他にも血尿やいろいろ細かく見ます。
うちが買った時は、血尿・尿糖・尿蛋白が検査できるウリエースKCってやつがあったのですが、今はどこを探してもないようです。