昨日まで使っていたExcelの表を開いたら、急に1ページ内に収まらず、はみ出す形になっていた。
印刷プレビューにすると、一部分が完全に切れて別ページになってしまっていたのだ。
なぜだか分からなかったが、余白設定で調整しようと思ったところ、余白を選択できない状態に。
マイクロソフトに問い合わせてみて解決したので紹介する。
Excelの表がずれる
1ページ内に収まっていたはずの表が右側も下側もはみ出す形になっている。
Excelで作った表は、使っているプリンターによって形が決まるという。
そのため、会社でのパソコンで作った表を自宅のパソコンで編集して印刷しようとするとずれてしまうことがあるという。
しかし、今回は家のパソコンで作っていた物を違う日に同じパソコンで見たもの。
設定もいじっていないし、なぜずれた?
表がはみだした原因
直接の原因は、印刷するプリンターの設定が変わっていたことだった。
印刷先が「FAX」になっていた。
いつもは「エプソンのプリンター」に設定してあるが、それがなぜか勝手にFAXに変わっていた。
FAXでプリントアウトする場合、余白の変更などはできないとのこと。
だから、余白で調整しようとしても、項目がグレーに反転していて選択できない状態だったのだ。
設定していたプリンターが変わった原因
ではなぜエプソンのプリンターに設定してあったのがFAXに変わったか。
その原因を作り出したのが、windows10のアップデートだった。
遠隔操作でマイクロソフトの人がいろいろやってくれたが、印刷設定の中で通常のエプソンプリンターを選択しようとしたところ、エプソンプリンターがなかった。
登録してあれば印刷するプリンターを選ぶ際に出てくるはず。
次に、コントロールパネルから、プリンターが登録してあるかをみた。
コントロールパネル⇒ハードウェアとサウンド⇒デバイスとプリンター
の順に開くと見れる。
登録してあるはずのエプソンプリンターのアイコンがここに表示されていなかった。
通常、設定がしてあるけど、無線状態がよくなかったり電源が入っていなくて認識できないだけならアイコン自体は消えずに、グレーになるという。
でも今回の場合は、エプソンプリンターのアイコン自体なかった。
アイコンがないということは、プリンターを使える状態になっていないということらしい。
これは登録されていないということを意味する。
昨夜、パソコンを閉じる際「更新してからシャットダウンする」という項目があり、数時間かかって更新していた。
朝開こうとすると、今度は更新した情報を構成しますと出て、さらに数時間かかっていた。
その後フリーズが起きたり、起動が遅くなったり、不具合があったため東芝に問い合わせると、windows10の半年に一度の大型アップグレードがあったのでそのせいだろうとのこと。
エプソンの人によると、このアップグレードの際に、プリンターの登録や設定も消えてしまったのだろうとのことだった。
タスクバーにピン止めしてあったインターネットエクスプローラーも消えていたので、windowsのアップグレードの際に消えてしまうものもあるようだ。
対処法
結局、エプソンのページからもう一度プリンターのドライバーをインストールし、初めて使う時のようにすべてを設定し直し、印刷するプリンターをエプソンのプリンターという設定にしたところ、エクセルの表の表示はもとに戻った。
まとめ
エクセルの表のはみ出し具合が急に変わった時は、印刷する予定のプリンターが何になっているかチェックする必要がある。
印刷するプリンターによって、表の大きさや余白が自動で設定されるので、いつもと違うプリンターを設定すると、印刷される面積が変わってしまうことがある。
その中でも、普通のプリンターの場合は余白で調整でどうにかできるが、FAXで印刷する場合は余白調整ができないので、印刷範囲に収められなかったりする。
windowsのアップグレード(更新)などがあった場合は、インストールしていたはずのプリンタードライバーが消えていたりするので注意が必要だ。
「更新してからシャットダウンする」など、更新情報が載っていて更新しようとしている場合には、いつでも戻せるように、手動で『システムの復元ポイント(更新前の状態のバックアップ)』を作っておいた方が安心だ。
復元ポイントを作っておくと、もしアップデートで何か不具合があった場合、アップデート前の状態に戻せるという。
システムの復元ポイントの作り方はこちらの記事で紹介。
⇒windows10をアップデート(更新)して起きた不具合|更新前にした方がいいこと
とりあえず全て印刷範囲内に収める方法
余白設定などをいじらず、とりあえずエクセルで作った物を1枚の紙に印刷することもできる。
その方がこちら。
①表示の中の「改ページプレビュー」を選択
青矢印の所(BとCの間)が現在のページ切り替え部分。
一枚目はここまでしか印刷されないのでこの点線の位置をずらせばいい。
線の上で左クリックしたまま移動したいところまで点線を移動させる。
②点線がDとEの間まで移動した(青い矢印のところ)。
点線ではなく実践になっているが、ここまでが印刷範囲となった。
下限も同じように印刷したいところまで青い線を移動するとそこまで印刷される。
赤丸の「標準」を選ぶと、もともとのエクセルの画面に戻る。