在宅ワーク用に、『長く座ってもお尻が痛くならない』『前傾チルト付き』のオフィスチェアが欲しくて探していました。
でも、前傾機能付きのオフィスチェアは10万円以上する高いのばかりですが、さすがにそんなに高いものは買えず。
ゲーミングチェアなら3~4万円くらいでありましたが、リビングにおくにはごつすぎて邪魔。
しかも、見つけた前傾機能付きゲーミングチェア2つは、どちらも『座面が硬く、お尻が痛くなる』との口コミがありました。
私の場合、休憩する時はソファーにいくため、パソコンで仕事するだけならシンプルなオフィスチェアがいいと思い探していたところ、中央可鍛工業のSilhouette(シルエット)36,960円を見つけました。
口コミもほぼなく、有名ではなさそうで心配でしたが、購入して大正解でした。
普通のオフィスチェアに比べるとかなり高いですが、前傾チルト付きのオフィスチェアの中では破格のお安さです。
こちら一見普通のオフィスチェアに見えますが、かなりの高機能!
私が購入した中央可鍛工業のSilhouette(シルエット)の詳細と感想を紹介します。
目次
Silhouette(シルエット)の機能
まずはついている機能についてざっくり紹介します。
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シルエットにはこれらの機能がついています。
座面の前傾機能、肘掛けの前後・回転、座面奥行きの調整がついているオフィスチェアは少ないです。
座面の前傾機能にいたってはついている物は高級品のみです。
中央可鍛工業とは
中央可鍛工業が製作しているこちらのオフィスチェアは、売られているところが限られているようでした。
しかも口コミは楽天市場の直営サイトの1件のみ。
こちらの椅子を作っている中央可鍛工業ってどんなところなんだろうかと気になり調べてみました。
企業ホームページには、
昭和19年の創業以来、鋳鉄・アルミを用いた自動車部品や産業機械用部品、オフィス家具を「粗加一貫」で製造・提供するものづくり企業です。
引用:中央可鍛工業ホームページ
との説明が。
上場しているしっかりとしている企業でした。
トヨタ自動車や三菱重工を顧客としている企業。
オフィス家具はメインではなさそうですが、本業の技術を生かして作られているのか、オフィス家具はこだわりのあるしっかりしている商品のようです。
実際に注文してみて
到着まで
9月25日(水)の夜に注文し、9/30(月)に発送、10/1(火)に届きました。
店舗の営業日で考えると3日目に発送された感じです。
『入金確認後2~5営業日以内に発送』となっているので記載の通りかと思います。
外装
Silhouette(シルエット)には肘掛けなし、固定肘付き、可動肘付きの三種類があるのですが、私は可動肘付きを購入しました。
肘掛けなしがノーマルな状態で、それに肘掛けを付属するかしないかという作りのようで、本体が入った大きな箱と肘掛けが入った箱の二つで届きました。
重いですが、ゲーミングチェアよりかは軽かったです。
パーツ
大きいパーツはこちらの三つです。
背もたれ、座面、脚
キャスターはもともと脚についています。
この他に、ガスシリンダーやボルトがあります。
日本の企業なので、日本語のしっかりとした取扱説明書がついています。
本体を組み立てるための六角レンチはついています。
肘掛けはプラスドライバーで3つのネジを付けて取り付けるのですが、プラスドライバーはついていないので自身で用意する必要があります。
組み立て
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これだけです。
ガスシリンダーはネジなどで固定しなくても、体重をかけることでしっかり固定されるとのことです。
決して器用とは言えない旦那が組み立てて16分でした。
少し私も手伝いましたが、一人でもできると思います。
ゲーミングチェアを組み立てた時は1時間くらいはかかっていたと思うので、かなり簡単な方だと思います。
機能の詳細
たくさんある機能の詳細を紹介します。
サイトページにも機能についての紹介が小さい写真で一応載っています。
①リクライニング機能(ロッキング)
背もたれは初期位置から三段階で下げることができます。
その位置で固定もできますが、固定せずに体重をかけるとゆらゆら後方に倒れるようにしておくこともできます。
また、後方に倒れる力の強弱を調整し、軽く押しても倒れるようにしたり、強く押さないと倒れないようにしたりすることができます。
座面を前傾させた状態でも動かすことができます。
ヘッドレストがないタイプですし、ゲーミングチェアのように寝られるほど後ろまでは下がりません。
②座面の奥行・幅
- 座面の幅:50cm
- 座面の奥行:39~45cm(座奥調整6cm)
座面は前後に動かせるため、背もたれから離すことで深く座ることができます(7段階)。
商品ページには、奥行39~45cmとなっています。
こちらはおそらく背もたれの一番出っ張った部分からの距離からのようで、お尻を深く入れる下の部分で測ると、奥行き43~49cmくらいでした。
③座面の高さ
- 座面の高さ:43.5~53cm
気になってみていたゲーミングチェアは41~50cmだったので、別のオフィスチェア42~52cmでした。
ほぼ標準的でしょうか。
④座面の前傾
角度の調整はできませんが、前傾させ、その位置で固定することができます。
⑤可動式肘掛けの高さ
- 上下可動1cmピッチ11段階10cm
問い合わせへの回答では、
- 座面からの高さ:16.5cm~26.5cm
とのことでした。
下記は自身で測った長さになります。
- 座面からの高さ:約16cm~27.5cm
たくさんのオフィスチェアを調べましたが、27.5cmまで上がるのはかなり高い方です。
⑥可動式肘掛けの左右の幅
実際に測ってみた肘掛けの内側の幅は、約42.5cmでした。
ただし、前方部分を内側に回転させると、その一番近い部分の幅は約33cmくらいでした。
もともと持っていたオフィスチェアの肘掛けの幅は広すぎたのですが、こちらはちょうど良かったです。
回転させればかなり近づくので、肘掛けの幅が広すぎて使いにくいという小柄な人にもよいかと思います。
⑦可動式肘掛けの前後の移動
- 前後スライド:5cm
肘掛けを5cm前にスライドさせることができます。
肘掛けの回転は、一番後ろに下げている時はできません。
⑧肘掛けのクッション性
肘を乗せる部分は硬い樹脂ではなく、強く押すと凹むようなクッション性があります。
ただ、肘の重さくらいでは凹まないので、柔らかい肘掛けをご希望の方は別途取り付けるといいと思います。
私は、もともと使っていた下記のアームレストクッションを使用しています。
⑨可動式肘掛けの回転
- 左右回転:5段階
肘かけの幅の項目でも説明しましたが、かなり内側に回転するので、肘掛けの幅を近くすることができます。
⑩座面の厚み・クッション性
下記は自身で測った厚みになります。
- 後ろの厚い部分:約6cm
- 前の薄い部分:約5cm
厚みがあるだけでなく、反発力もちょうどよくかなりいいクッション性です。
今までのオフィスチェアは、ジェルクッションを敷いても長く座るとお尻が痛くなったのですが、こちらは座った感じが全く違います。
まだ長く座っていないので分かりませんが、底付き感がなく座った瞬間から違うので、痛くなりにくいと思います。
クッションを敷くとどうしても滑ってしまうので、クッションなしでも使えるのは私的にはかなりプラスポイントです。
⑪ランバーサポート
腰の前弯をサポートするためのランバーサポートがついています(赤丸で囲った部分)。
クッションではなく、背もたれの後ろにプラスチックの板みたいのが左右についていて、後ろから押して出っ張らせている感じになっています。
メッシュのタイプはこういったものが多いです。
こちら上下に動かして位置を調整することができます。
こちらなのですが、メッシュの薄い背もたれをこちらの板で直接押して出っ張らせているので、私は当たりが痛いと思いました。
赤丸で囲んでいる部分の凹凸がランバーサポートです。
猫背気味で腰のS字カーブがあまりないため当たりが強く感じるのだと思います。
旦那は気にならないというので人それぞれかも知れませんが、私的にはこれだけが欠点だと思いました。
紐付きの薄い座布団を吊るしたら全く気にならなくなりました。
Daisoでも100円で売っているので、気になる方はぶら下げるといいです。
通気性をよくするためにメッシュになっているのだと思いますが、背もたれは柔らかい方が良い方はこの薄い座布団はおすすめです。
クッションのランバーサポートも持っていますが、もともと出っ張っているところにそちらを使うと座面が浅くなりすぎるので、薄い座布団を吊るすくらいでちょうどよかったです。
⑫調整レバーの操作性
調整レバーは左右についていますが、機能がたくさんあるためちょっと複雑です。
右のレバー
・平たい出っ張りの部分を持ち上げると座面の高さの調整
・先っぽの丸い部分を回すと、背もたれを倒すときの強さを調整
左のレバー
・丸い先っぽの部分を回すと背もたれの位置をロックしたり解除したり
・ロックを解除した状態で、平たい出っ張り部分を後方に引き上げて背にもたれると、ロックが外れた感じになりバネの力で前に強く押されて座面が前傾
・ロックを解除した状態で、平たい出っ張りの部分を下に押し下げて背にもたれると前傾がもとに戻る
ロックを外してからレバーを回して調整をするので、どっちに回したらロックがオフになるのか、どっちにレバーを倒したら前傾するのかなど、慣れるまでは混乱しますが慣れてしまえば大丈夫です。
どちらか忘れても、触っていればあっていた時に動くので大丈夫ですが、高齢者などには難しいかもしれません。
使用してみての感想(口コミ)
座面のクッション性が抜群!
実際に使用してみた感想としては、座面のクッションがいい!ということを一番に伝えたいです。
37,000円近くする椅子はやっぱ違うんだなあといった印象です。
こちらなんの口コミもなくイチかバチかのカケでしたが、かなりクッション性がよくお尻が痛くならないです。
座面の奥行を浅くすると楽!
座面を奥行きを調整する機能は欲しかったわけではないのですが、これがかなり使えます。
座面の奥行が深いとどうしてもお尻を前にずらして姿勢が悪くなるのですが、浅くすることで背もたれが骨盤にしっかりあたって、無理なく骨盤が立ち上がったいい姿勢になります。
前傾チルトが欲しくて購入しましたが、座面を浅くすることで座面を前傾させた時と同じような骨盤が起きたいい姿勢を保てています。
もともと猫背で、前傾させると腰の反りがちょっときついので、この方法の方が私としては楽かも。
リラックスするときは奥行きを広くする。
かなり便利です。
座面の前傾で集中モード!
もちろん座面の前傾もいい姿勢が保てて便利です。
背もたれが一緒に傾いてくれるので背中にフィットしている点もよいです。
背中から離したければリクライニングで倒すこともできるので好みに調整できます。
前のめりで集中して作業したい時には便利です。
ずっとやっているとちょっと腰がきつくなるので、きつくなってきたら平らに戻します。
作りがしっかりしている!
お値段がするだけあって、全体としてすごく作りがガッチリしていて安心感があります。
機能もなんとなくついている感じではなく、それぞれの機能がしっかりしており、レバーとがっちり連動しています。
前に体重をかけると勝手に前傾するという口コミのあるチェアもありましたが、こちらはそのようなぐらつきなどはありません。
前傾チルト付きのオフィスチェアをお探しの方にはもちろんおすすめですが、お尻が痛くならないオフィスチェアをお探しの方にも中央可鍛工業 のSilhouette(シルエット)はおすすめです。
Silhouette(シルエット)がおすすめの方
こちらのオフィスチェアが特におすすめの方は次のような方です。
・前傾チルト付きのオフィスチェアをお安く買いたい方
・お尻が痛くならない椅子を探している方 ・肘掛けが高く上がるものを探している方 ・左右の肘掛けの幅が狭い物をお探しの方(回転させることで狭くすることができる) ・座面の奥行が狭いものを探している方(狭くすることができる) ・多少高くてもガッチリしっかりしたオフィスチェアが欲しい方 |
大きいオフィスチェアだと大きすぎるという小柄な方におすすめですが、調整できるので小柄の方にもおすすめということであって、通常サイズの方にもおすすめです。
その他の前傾チルト付きのチェア
最後に、こちらに決めるまでに見つけた前傾チルト機能付きのチェアを紹介します。
高いのはそれなりの良さがあるのかも知れませんが、私は中央可鍛工業 Silhouette(楽天市場)で十分でした。
オフィスチェア
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オカムラ シルフィー C685XW | ErgohumanPro2 EHP2-LPL |
105,600円 | 157,300円 |
ゲーミングチェア
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E-WIN ゲーミングチェアD9-BK | サンワダイレクト150-SNC133 |
33,990円 |
29,800円
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